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石垣島といえば、青い海とマリンアクティビティをイメージする方が多いでしょう。しかし、この島の魅力は海だけにとどまりません。
今回は、石垣島の隠れた名所「石垣島鍾乳洞」について徹底解説します。アクセス方法から周辺観光スポットまで、石垣島鍾乳洞を120%楽しむための情報をお届けします。
サンゴ礁から生まれた不思議な地下世界は、訪れる人を幻想的な空間へといざなうでしょう。
石垣島鍾乳洞の魅力は多岐にわたります。サンゴが育んだ独特の地形、幻想的なライトアップ、SNS映えするフォトスポットなど、訪れる人を虜にする要素がたくさんあります。一つひとつ見ていきましょう。
石垣島鍾乳洞は、通常の石灰岩でできた鍾乳洞とは異なり、サンゴ礁が隆起して形成された「琉球石灰岩」からなる鍾乳洞です。約20万年前から形成され始めたと言われており、そのユニークな成り立ちから「サンゴ礁の鍾乳洞」として貴重な存在となっています。
鍾乳洞内部では、何万年もの時をかけて成長した鍾乳石、石筍、石柱などの自然の造形美を間近で見ることができます。特に印象的なのは、サンゴの化石が壁面に埋め込まれている様子。かつて海中にあった証拠として、地球の歴史を実感できる瞬間です。
鍾乳洞内の温度は年間を通じて約24度前後と一定に保たれているため、夏は涼しく冬は暖かく感じられます。湿度は高めですが、自然のエアコンとも言える環境で、沖縄の厳しい夏の暑さから逃れられる貴重なスポットとなっています。
石垣島鍾乳洞の最大の魅力の一つが、巧みなライトアップです。自然の造形美をさらに引き立てる照明デザインにより、鍾乳洞内は幻想的な雰囲気に包まれます。鍾乳石の陰影が浮かび上がり、神秘的な地下世界を演出しています。
特に「天井から無数の鍾乳石が垂れ下がる大広間」や「水面に映る鍾乳石の反射」など、シャッターを切らずにはいられないスポットが数多くあります。カラフルなライトが織りなす光と影のコントラストは、まるでファンタジー映画の世界に迷い込んだかのような体験を提供してくれます。
ライトアップのおかげで、暗い洞窟内でも安心して見学できるのも嬉しいポイントです。通路には手すりも設置されており、足元も適度に照らされているため、高齢者や小さなお子さん連れでも比較的安心して見学が可能です。
SNS映えを狙うなら、石垣島鍾乳洞は絶好のロケーションです。鍾乳洞内には「ハートの鍾乳石」や「龍の形に見える石筍」など、独特の形状をした見どころが点在しています。ガイドさんが案内してくれるツアーに参加すれば、これらのフォトジェニックスポットを効率よく回ることができるでしょう。
特に人気なのが「天使の羽」と呼ばれるエリア。広がる鍾乳石の前に立つと、まるで羽を背負っているように見える写真が撮れると評判です。また、「光の回廊」と呼ばれる細い通路は、その独特の光の当たり方から神秘的な雰囲気の写真が撮影できます。
撮影時のコツとしては、フラッシュを使わず、鍾乳洞内の照明を活かした撮影がおすすめです。最近のスマートフォンカメラでも十分美しく撮影できますが、三脚の持ち込みは一般的に禁止されていますので、手持ちでの撮影テクニックを磨いておくと良いでしょう。
石垣島鍾乳洞へのアクセス方法はいくつかあります。レンタカーやタクシー、バスなど、それぞれの交通手段によって所要時間や便利さが異なります。ご自身の旅行スタイルに合わせて最適な移動方法を選びましょう。
石垣島鍾乳洞へのアクセスは、レンタカーかタクシーが最も便利です。石垣島は公共交通機関が限られているため、特に時間を有効に使いたい観光客にはレンタカーがおすすめです。
石垣空港から鍾乳洞までは約25分、石垣港離島ターミナルからは約20分の距離にあります。国道390号線を北上し、鍾乳洞の看板に従って進めば迷うことなく到着できるでしょう。カーナビがあれば「石垣島鍾乳洞」と設定するだけでOKです。
駐車場は無料で約50台分のスペースがあります。ハイシーズンでもそれほど混雑することはありませんが、お盆や年末年始の繁忙期には少し早めに訪れるのが無難です。タクシーを利用する場合は、片道約3,000円程度を見込んでおきましょう。帰りのタクシーは事前に手配しておくか、鍾乳洞のスタッフに呼んでもらうのがおすすめです。
公共交通機関を利用する場合は、石垣バスの「川平線」を利用します。石垣バスターミナルから「石垣島鍾乳洞前」バス停で下車してください。所要時間は約40分、運賃は大人片道580円です。
注意点として、バスの本数が非常に限られており、1日に4〜5本程度しかないことが挙げられます。必ず事前に時刻表を確認し、帰りのバスの時間も把握しておくことが重要です。最終バスに乗り遅れると、タクシーを呼ぶしか選択肢がなくなってしまいます。
バス停から鍾乳洞入口までは徒歩約5分です。バス停から見える鍾乳洞の看板に従って坂道を上がると到着します。夏場は暑さが厳しいので、帽子や水分を持参することをお忘れなく。
石垣空港から石垣島鍾乳洞へは、以下のルートで訪れることができます:
1.レンタカー
空港から国道390号線を北上し、約25分で到着します。道中は比較的わかりやすく、鍾乳洞への案内標識も充実しています。
2.タクシー
空港から直接タクシーを利用すると約25分、料金は3,500円前後です。
3.バス
空港から市街地の石垣バスターミナルまでバスで移動し(所要時間約30分)、そこから川平線に乗り換えて「石垣島鍾乳洞前」バス停で下車します。合計の所要時間は約1時間10分、総運賃は大人片道900円程度です。
限られた時間で効率よく観光したい方には、空港でレンタカーを借りるのが最もおすすめです。石垣島は比較的コンパクトな島なので、運転にそれほど不安を感じることはないでしょう。また、鍾乳洞見学後に川平湾など周辺の観光スポットを訪れやすいというメリットもあります。
石垣島鍾乳洞を訪れる前に、基本情報をしっかり押さえておきましょう。所在地や営業時間、料金などの情報は、スムーズな観光のための重要なポイントです。ここでは、訪問計画に役立つ基礎情報をまとめています。
【住所】沖縄県石垣市山原1666-287
【電話番号】0980-84-8333
【公式サイト】https://www.ishigaki-cave.com/
【SNS】Instagram: @ishigaki_cave、Facebook: 石垣島鍾乳洞公式ページ
お問い合わせは電話かメールにて受け付けています。特に団体での訪問や特別ガイドツアーを希望する場合は、事前に連絡しておくとスムーズです。
急な天候不良による臨時休業などの情報も、公式サイトやSNSで確認できますので、訪問前にチェックしておくことをおすすめします。
【営業時間】
3月〜10月:9:00〜18:30(最終入場18:00)
11月〜2月:9:00〜17:30(最終入場17:00)
【定休日】 年中無休(台風などの悪天候時は臨時休業あり)
年末年始も通常営業していますが、お盆期間中やゴールデンウィークなどの繁忙期は、通常よりも混雑する可能性があります。比較的空いている時間帯は、開園直後の9時台か、昼食時間帯にあたる13時前後です。
特に夏休み期間中の午前中は修学旅行や団体客で混雑することがありますので、午後からの訪問がおすすめです。
【入場料】
・大人(16歳以上):1,200円
・子ども(6歳〜15歳):600円
・幼児(5歳以下):無料
・団体割引(20名以上):大人1,000円、子ども500円
支払い方法は現金のほか、クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)、電子マネー(交通系ICカード、PayPay、楽天ペイなど)も利用可能です。
お得な情報として、「石垣島観光パスポート」や「八重山諸島周遊チケット」を持っている方は割引が適用されます。また、年間パスポート(大人3,000円、子ども1,500円)もあり、リピーターにはお得です。島内のホテルやゲストハウスによっては、宿泊者向けの割引チケットを用意しているところもありますので、チェックインの際に確認してみるのも良いでしょう。
石垣島鍾乳洞を最大限に楽しむためには、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。適切な服装や持ち物の準備、見どころの事前チェック、そして子連れやシニアの方の注意点など、訪問をより快適で充実したものにするための情報をご紹介します。
鍾乳洞内の見学コースは約300mで、ゆっくり見て回っても30分〜1時間程度で十分に楽しめます。ただし、写真撮影や解説を熱心に聞いていると、もう少し時間がかかることもあります。全体の滞在時間としては、入場から出口までで1時間〜1時間30分を見込んでおくと良いでしょう。
服装については、鍾乳洞内は年間を通じて気温が24度前後と一定ですが、湿度が高いため以下の点に注意が必要です。
1.歩きやすい靴
鍾乳洞内は滑りやすい箇所があるため、スニーカーなど滑りにくい靴がおすすめです。サンダルやヒールは避けましょう。
2.薄手の上着
夏場は外との温度差で体が冷えることがあるため、薄手のカーディガンなどがあると安心です。
3.防水対策
鍾乳洞内は天井から水滴が落ちてくることがあります。貴重品や電子機器は防水カバーなどで保護するのが無難です。
また、鍾乳洞内は湿度が高く、カメラやスマートフォンのレンズが曇りやすいので、柔らかい布を持参すると便利です。
石垣島鍾乳洞内では、様々な自然の造形美を楽しむことができます。主な見どころは以下の通りです。
1.大広間(ドーム)
鍾乳洞の中でも最も広いスペースで、天井から無数の鍾乳石が垂れ下がる光景は圧巻です。ライトアップされた姿は特に美しく、多くの来訪者が足を止めて写真を撮影します。
2.石柱回廊
何千年もかけて成長した石柱が立ち並ぶエリアで、まるで自然が作り出した神殿のような荘厳さを感じます。
3.天使の羽
SNSで人気のフォトスポットで、背後に広がる鍾乳石が羽のように見える撮影ポイントです。
4.パワースポット
鍾乳洞内には、地球のエネルギーを感じられるという「パワースポット」があります。特に「願いの石」と呼ばれる石筍には、願い事が叶うという言い伝えがあります。
5.サンゴの化石
壁面に埋め込まれたサンゴの化石は、この地域が昔は海底だったことを物語っています。
6.地底湖
洞窟の最深部には小さな地底湖があり、水面に映る鍾乳石の姿が神秘的な雰囲気を作り出しています。
鍾乳洞内は一方通行のコースになっており、各ポイントに解説板が設置されています。英語、中国語、韓国語の解説も用意されているため、海外からの観光客も楽しめる配慮がなされています。
また、定期的にガイドツアー(別料金500円)も開催されており、より詳しい解説を聞きながら見学することも可能です。
石垣島鍾乳洞は、比較的バリアフリー化が進んでいるため、子ども連れやお年寄りも安心して訪れることができます。しかし、いくつか注意点もあります。
【子ども連れにとっての注意点】
・鍾乳洞内は暗く、小さな子どもは怖がることがあります。事前に「きれいな洞窟」と説明しておくと良いでしょう。
・貴重な鍾乳石に触れないよう、事前に注意しておきましょう。
・鍾乳洞内では静かに過ごすことが求められますので、大声を出さないようにお願いします。
・トイレは入口付近にしかないため、入場前に済ませておくことをおすすめします。
【高齢者にとっての注意点】
・入口から鍾乳洞までは緩やかな上り坂があります。
・鍾乳洞内は通路が整備されていますが、一部湿気で滑りやすい箇所があります。
・手すりは設置されていますが、全ての場所にあるわけではありません。
・休憩用のベンチが数カ所設置されています。
車椅子利用者については、入口から鍾乳洞内部まではスロープが設置されていますが、鍾乳洞内の一部エリアは車椅子での通行が難しい箇所があります。事前に連絡すれば、スタッフがサポートしてくれる場合もありますので、問い合わせてみることをおすすめします。
子ども向けのアクティビティとして、宝探しゲーム(無料)も用意されています。受付で用紙をもらい、鍾乳洞内に隠されたキーワードを探していくゲームで、子どもが飽きずに見学を楽しめる工夫がされています。
石垣島鍾乳洞の観光だけで終わらせるのはもったいない!周辺には様々な魅力的なスポットが点在しています。効率よく観光するためにも、鍾乳洞と合わせて訪れたい周辺の見どころやグルメ情報をご紹介します。石垣島の旅をより充実させるヒントになるでしょう。
石垣島鍾乳洞の近くには、他にもいくつかの鍾乳洞があります。時間に余裕のある方は、合わせて訪れてみることをおすすめします。
1.サビチ洞
石垣島鍾乳洞から車で約10分の場所にあり、入場料は大人800円、子ども400円です。比較的小規模ながら、自然のままの姿が保存されており、原始的な鍾乳洞の魅力を感じられます。こちらは整備が最小限にとどめられているため、冒険心をくすぐられる探検気分を味わえるでしょう。
2.伊原間サンゴ石灰岩洞窟群
石垣島北部にあるこの洞窟群は、学術的にも貴重な価値を持つ洞窟です。一般公開はされていませんが、特別ツアー(要予約)で見学することができます。先史時代の人々の痕跡も発見されており、考古学ファンには特に興味深いスポットです。
3.米原ヤドカリ洞
米原ビーチの近くにある小さな洞窟で、名前の通り多くのヤドカリが生息しています。無料で見学でき、子どもたちに特に人気のスポットです。洞窟というよりは岩の隙間という感じですが、自然観察には最適です。
これらの鍾乳洞を訪れる際は、懐中電灯やヘッドライトを持参すると便利です。また、サビチ洞では汚れてもよい服装で訪れることをおすすめします。
石垣島鍾乳洞から近い場所には、石垣島を代表する観光スポットがいくつもあります。鍾乳洞見学と合わせて訪れることで、効率よく観光を楽しめるでしょう。
1.川平湾
石垣島鍾乳洞から車で約15分の場所にある、日本の景勝100選にも選ばれている絶景スポットです。透明度の高い青い海と点在する小さな島々が織りなす景色は息をのむ美しさです。グラスボートツアー(大人1,500円、子ども750円)に参加すれば、海中のサンゴや熱帯魚も観察できます。
2.米原ビーチ
石垣島鍾乳洞から車で約25分の場所にある人気のビーチです。白い砂浜と透明な海が魅力で、シュノーケリングスポットとしても有名です。ビーチの入場は無料で、シュノーケルセットのレンタル(1セット1,500円程度)も可能です。
3.野底マーペー
石垣島鍾乳洞から車で約20分の場所にある、石垣島北部の展望台です。八重山諸島を一望できる絶景スポットで、特に夕暮れ時の眺めは格別です。入場無料で、駐車場も完備されています。
4.石垣やいま村
石垣島鍾乳洞から車で約10分の場所にある、八重山の伝統文化が体験できるテーマパークです。古民家の見学や伝統工芸の体験ができ、沖縄の文化に触れたい方におすすめです。入場料は大人1,000円、子ども500円です。
これらの観光スポットと鍾乳洞を効率よく回るには、鍾乳洞→川平湾→米原ビーチ→野底マーペーの順で北上するルートがおすすめです。時間の都合で全てを回れない場合は、川平湾だけでも訪れる価値があります。
石垣島鍾乳洞周辺で食事をするなら、地元の新鮮な食材を使った料理を味わいたいところです。以下におすすめの飲食店をご紹介します。
1.海人食堂(うみんちゅしょくどう)
石垣島鍾乳洞から車で約5分の場所にある地元で人気の食堂です。新鮮な魚介類を使った海鮮丼(1,200円〜)や、石垣牛を使った定食(1,800円〜)がおすすめです。窓からは海が見え、景色も楽しめます。
2.川平公園レストハウス
川平湾の展望台にあるレストランで、鍾乳洞から車で約15分の場所にあります。絶景を眺めながら食事ができるのが魅力です。ゴーヤチャンプルー(900円)や八重山そば(850円)など、沖縄の定番料理を楽しめます。
3.石垣島パイナップルハウス
鍾乳洞から車で約10分の場所にある、パイナップル農園に併設されたカフェです。パイナップルを使ったスイーツが人気で、特にパイナップルソフトクリーム(400円)は絶品です。農園見学(入場料500円)も楽しめます。
4.美ら海食堂
鍾乳洞から徒歩約10分の場所にある小さな食堂です。地元の家庭料理を味わえる隠れた名店で、特に島野菜のちゃんぷるー(800円)と手作りジーマミー豆腐(500円)がおすすめです。営業時間が不定期なので、事前に確認することをおすすめします。
5.かまどや 川平店
川平湾近くにある弁当屋さんで、鍾乳洞から車で約15分の場所にあります。ピクニックや車内での食事に便利な弁当(650円〜)が購入できます。石垣牛弁当(1,200円)は観光客にも人気です。
石垣島の郷土料理として、ヤギ汁(500円〜)、海ぶどう(800円〜)、石垣牛のステーキ(100g 2,000円〜)なども是非試してみてください。また、お酒好きの方は、石垣島の泡盛「八重泉」や「残波」も地元ならではの味わいです。
石垣島鍾乳洞は、サンゴ礁からなる独特の地下世界として、石垣島観光の隠れた名所と言えるでしょう。青い海や白い砂浜だけでなく、この神秘的な地下空間を訪れることで、石垣島の魅力をより深く体感できるはずです。
アクセス方法はレンタカーが最も便利ですが、公共交通機関でも訪れることが可能です。所要時間は1時間程度と、半日観光の一つとして組み込みやすいスポットです。子ども連れやお年寄りでも楽しめるよう整備されていますが、滑りやすい箇所もあるため、歩きやすい靴での訪問がおすすめです。
鍾乳洞見学後は、近くの川平湾や米原ビーチなどの人気観光地を訪れれば、石垣島の自然美を地上と地下の両方から堪能できます。また、周辺には地元の食材を活かした食事処もあり、グルメも満喫できるでしょう。
石垣島旅行の計画を立てる際は、定番の海のアクティビティだけでなく、ぜひこの鍾乳洞も行程に加えてみてください。数百万年の時をかけて形成された石垣島鍾乳洞で、地球の神秘を体感する旅をお楽しみください。
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