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日本最南端の有人島である波照間島は、透明度抜群の海とウミガメとの出会いが楽しめるシュノーケルの聖地です。
石垣島から高速船で約60分という距離にありながら、そこには本州では決して見られない美しい海の世界が広がっています。特にニシ浜ビーチは「波照間ブルー」と呼ばれる独特の海の色で知られ、世界中の旅行者から高い評価を受けています。
波照間島の海は初心者でも気軽にシュノーケルを満喫できる穏やかさと、豊かな海洋生物が生息する豊かさを兼ね備えています。サンゴ礁、熱帯魚、そしてウミガメとの出会いは、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
この記事では、波照間島でのシュノーケルの魅力からベストシーズン、必要な準備、アクセス方法まで詳しく解説していきます。
目次

波照間島のシュノーケルは、石垣島や宮古島とは一味違う特別な体験ができます。
日本最南端ならではの透明度の高さ、ウミガメとの高確率な出会い、そして色とりどりのサンゴ礁が広がる海中世界。都会の喧騒から離れた静かな島で、心ゆくまで海を楽しめます。
波照間島は周囲わずか約15キロメートルの小さな島ですが、その周りを取り囲む海には驚くほど豊かな生態系が存在しています。ここでは波照間島でシュノーケルをする魅力を3つのポイントから紹介します。
波照間島のニシ浜ビーチは、世界最大の旅行口コミサイトで国内人気ビーチトップ10の第2位に選ばれたこともある絶景スポットです。
「波照間ブルー」と呼ばれる独特の海の色は、白い砂地がどこまでも続くことで生まれます。透明度が非常に高く、水面から海底まではっきりと見えるため、船の上からでも魚やサンゴが確認できるほど。
晴れた日には海の色がエメラルドグリーンからコバルトブルーへと変化し、まるで南国のリゾート地にいるような気分を味わえます。光の角度や水深によって刻々と変わる海の色は、何時間見ていても飽きることがありません。この美しさは写真では伝えきれないほどで、実際に目にすると言葉を失うほどの感動を覚えます。
ニシ浜ビーチはウミガメの遭遇率が非常に高いことでも有名です。
浅瀬でも普通にウミガメが泳いでいるため、泳ぎに自信がない人でも安心して観察できます。運が良ければ複数頭のウミガメに出会えることも珍しくありません。地元の人によると、朝の時間帯であれば8割以上の確率でウミガメに遭遇できるそうです。
ウミガメは海藻を食べにやってくることが多く、朝の時間帯や満潮時に遭遇しやすい傾向があります。特にアオウミガメが多く、体長70センチメートルから1メートル程度の個体をよく見かけます。
ゆっくりと優雅に泳ぐウミガメの姿は、まさに海の癒し。近づきすぎず適度な距離(最低2メートル以上)を保ちながら、その美しい姿を楽しみましょう。ウミガメは人間に慣れているため、静かに観察していれば逃げることなく自然な姿を見せてくれます。
波照間島の海には、色とりどりのサンゴ礁と熱帯魚が豊富に生息しています。
テーブルサンゴや枝サンゴなど様々な種類のサンゴが広がり、その間を泳ぐ熱帯魚たちの姿は圧巻です。映画「ファインディング・ニモ」に登場するカクレクマノミやナンヨウハギ(ドリー)にも出会えます。特にナンヨウハギは石垣島ではあまり見られませんが、波照間島では比較的高い確率で遭遇できます。
その他にも、黄色と黒の縞模様が美しいチョウチョウウオ、鮮やかな青色のルリスズメダイ、群れで泳ぐキビナゴなど、数え切れないほどの魚たちが暮らしています。魚の種類の豊富さは、健全なサンゴ礁の生態系があることの証です。
浅瀬でも十分にサンゴと魚を観察できるため、シュノーケル初心者や子供でも楽しめます。揺れる光のカーテンの中で、時間を忘れて海中散歩を満喫できるでしょう。水中で魚たちと同じ目線になると、まるで巨大な水族館の中にいるような不思議な感覚を味わえます。

波照間島でシュノーケルを楽しむなら、時期選びがとても大切です。
海のコンディションや気候によって、見られる景色や快適さが大きく変わります。せっかく遠くまで来たのに海が荒れていてはもったいないですよね。ここでは波照間島シュノーケルに最適な時期と、満潮・干潮の違い、天候チェックのポイントを解説します。
波照間島のシュノーケルベストシーズンは、4月から10月の温暖な時期です。
この期間は海水温が25度以上になり、水着だけでも快適にシュノーケルが楽しめます。特に6月から9月は海水温が28度前後まで上がるため、長時間海に入っていても寒さを感じません。水温が高いこの時期は、魚たちの活動も活発で、より多くの生き物たちに出会えます。
4月から5月は梅雨の時期にあたりますが、沖縄の梅雨は本州のように長く雨が降り続くわけではなく、スコールのように短時間で降って晴れることが多いです。観光客も比較的少ないため、ゆったりとシュノーケルを楽しみたい人にはおすすめの穴場シーズンです。
ただし7月から9月は台風シーズンでもあります。台風が接近すると船が欠航になる可能性が高いため、旅行計画を立てる際は天気予報をこまめに確認しましょう。特に8月と9月は台風の接近が多い月なので、日程に余裕を持たせておくと安心です。
冬場(11月から3月)も晴れていればシュノーケルは可能ですが、水温が22度前後まで下がるためウェットスーツの着用をおすすめします。また、この時期は北風の影響で波が高くなりやすく、船の欠航率も上がります。ただし冬の海は透明度が最も高くなる時期でもあり、上級者にとっては魅力的なシーズンです。
シュノーケルを楽しむなら、満潮時を狙うのがおすすめです。
満潮時は水深が深くなり、サンゴや魚がより活発に動いています。また、水量が多いため海の色もより鮮やかに見えて写真映えも抜群です。満潮の前後2時間程度がシュノーケルに最適な時間帯とされています。
一方、干潮時は水深が浅くなりすぎて、サンゴに触れてしまう危険性があります。サンゴは非常にデリケートで、触れると壊れてしまううえに、人間の肌も傷つける可能性があります。サンゴの中には毒を持つ種類もあり、触れると痛みや腫れを引き起こすこともあります。
潮の満ち引きの時刻は毎日変わるため、事前に潮見表で確認しておきましょう。気象庁のウェブサイトや、スマートフォンのアプリでも簡単に確認できます。多くの宿泊施設でも情報を教えてくれるので、到着時に尋ねてみるとよいでしょう。
シュノーケルの快適さは、天候と海の透明度に大きく左右されます。
晴れた日は海の色が最も美しく見え、水中の視界も良好です。太陽光が水中に差し込むことで、サンゴや魚の色がより鮮やかに見えます。曇りの日でもシュノーケルは可能ですが、海の色がやや暗く見えてしまいます。
また、前日に雨が降ると陸から泥水が流れ込み、透明度が下がることがあります。数日間晴天が続いた後が最も透明度が高くなります。特に台風の後は一時的に透明度が落ちるため、台風通過後は2日から3日ほど待つのが賢明です。
風の強さも確認ポイントで、風が強いと波が立ち、シュノーケルがしづらくなります。波照間島は南側が外洋に面しているため、南風が強い日は注意が必要です。逆に北風が強い日は、島の南側に位置するニシ浜ビーチは比較的穏やかになります。

波照間島には複数のビーチがありますが、シュノーケルに最適な場所は限られています。
島の周囲はほとんどが岩場や断崖絶壁になっており、安全に海に入れるビーチは実はそれほど多くありません。ここでは初心者から上級者まで楽しめるシュノーケルスポットと、各エリアの特徴、そして利用できる設備について詳しく紹介します。
波照間島でシュノーケルをするなら、ニシ浜ビーチが断然おすすめです。
波照間港から徒歩約9分、自転車なら約3分の距離にあり、アクセスも良好。約800メートルにわたって白い砂浜が続き、遠浅の海が広がっています。ビーチの砂は非常にきめ細かく、裸足で歩いても痛くありません。
ビーチの左側(北側)エリアは比較的波が穏やかで、サンゴ礁が豊富。右側(南側)エリアはやや深くなりますが、より多くの魚が見られます。ビーチ全体が遊泳可能エリアとなっており、監視員はいないため自己責任での利用となります。
海の家やレンタルショップは夏季限定で営業しているため、訪問時期によっては利用できない場合があります。その場合は事前に用品を準備しておきましょう。夏季は「パーラーみんぴか」や「パーラーブーブー」などの売店も営業しており、かき氷や黒糖ソフトクリームで休憩もできます。
ニシ浜ビーチのビーチ沿いの浅瀬エリアは、シュノーケル初心者に最適です。
水深1メートルから2メートル程度の場所でも、十分にサンゴや魚を観察できます。足が届く深さなので、いつでも立ち上がれる安心感があります。
浅瀬でも色鮮やかなサンゴ礁が広がり、クマノミやチョウチョウウオなどの熱帯魚が泳いでいます。子供連れの家族や泳ぎに自信がない方は、まずこのエリアでシュノーケルに慣れることをおすすめします。
ウミガメに出会いたいなら、ビーチ中央から左側(北側)の少し沖合が狙い目です。
特に朝の時間帯や満潮時に、海藻を食べに来るウミガメと遭遇しやすくなります。水深3メートルから5メートル程度のエリアで、ゆっくりと泳ぐウミガメの姿が見られます。
ウミガメを見つけたら、決して触ったり追いかけたりしないでください。ウミガメは警戒すると逃げてしまいますし、ストレスを与える行為は法律でも禁止されています。静かに観察しながら、一定の距離を保つのがマナーです。
ニシ浜ビーチには、無料で使える水シャワーとトイレが完備されています。
シャワーは海水を洗い流す程度の簡易的なものですが、シュノーケル後の塩水を落とすには十分です。トイレも清潔に管理されており、着替えスペースとしても利用できます。
ただし、温水シャワーや有料シャワールームはないため、本格的な着替えは宿泊施設で行うのが一般的です。夏季は海の家が営業し、飲み物や軽食を購入できますが、オフシーズンは何もないため、水分や食料は事前に準備しましょう。

快適で安全なシュノーケルを楽しむには、適切な準備が欠かせません。
波照間島は小さな島で、買い物できる場所が限られています。石垣島で購入できるものも多いので、波照間島に渡る前に離島ターミナル周辺で買い揃えるのもよいでしょう。ここでは波照間島でレンタルできる用品の情報から、持参すると便利なアイテム、そして南国特有の日焼け対策まで詳しく解説します。
波照間島では、シュノーケルセット(マスク・シュノーケル・フィン)を1日1,000円から2,000円程度でレンタルできます。
夏季はニシ浜ビーチの海の家で借りられますが、オフシーズンは営業していないため注意が必要です。その場合は石垣島で事前にレンタルするか、宿泊施設に確認してみましょう。一部の民宿やペンションでは、宿泊者向けに無料または格安でシュノーケルセットを貸し出しています。
ライフジャケットも1日1,000円程度でレンタル可能で、泳ぎに自信がない方や子供には必須アイテムです。ライフジャケットがあれば浮力が確保されるため、疲れたときも安心して休憩できます。
ウェットスーツは冬季のみレンタルできる施設もありますが、数が限られているため事前予約をおすすめします。料金は1日3,000円から4,000円程度です。
レンタル品のサイズや在庫に限りがあるため、自分の用具を持参するのが最も確実です。特にマスクは顔にフィットするものを使うことで、水の浸入を防げます。度付きマスクが必要な方は、必ず持参しましょう。ズンは営業していないため注意が必要です。その場合は石垣島で事前にレンタルするか、宿泊施設に確認してみましょう。
ライフジャケットも1日1,000円程度でレンタル可能で、泳ぎに自信がない方や子供には必須アイテムです。ウェットスーツは冬季のみレンタルできる施設もありますが、数が限られているため事前予約をおすすめします。
レンタル品のサイズや在庫に限りがあるため、自分の用具を持参するのが最も確実です。特にマスクは顔にフィットするものを使うことで、水の浸入を防げます。
シュノーケルをより快適にするために、ラッシュガードや日焼け止めは必ず持参しましょう。
波照間島の紫外線は本州の約3倍の強さがあり、水面からの反射でさらに強くなります。ラッシュガードは日焼け防止だけでなく、クラゲ対策や体温保持にも役立ちます。長袖のラッシュガードに加えて、レギンスやトレンカもあると下半身の日焼けも防げます。
防水カメラやスマートフォン用の防水ケースがあれば、水中の美しい景色を記録できます。ゴープロなどのアクションカメラを持参する人も多く、ウミガメとの出会いを撮影できるチャンスです。最近ではスマートフォンでも十分きれいな水中写真が撮れますが、防水ケースは必ず信頼できるメーカーのものを選びましょう。
その他、バスタオル、着替え、ビーチサンダル、防水バッグなども用意しておくと安心です。小さなクーラーバッグがあれば、冷たい飲み物を持ち運べて便利です。マリンシューズもあると、サンゴや岩場で足を怪我する心配がありません。
波照間島の強い日差しから肌を守るため、SPF50以上の日焼け止めをこまめに塗り直すことが大切です。
特に背中や太ももの裏側など、自分では見えない部分も忘れずに塗りましょう。耳の裏や首の後ろ、足の甲なども日焼けしやすい部位です。水に入る前に一度塗り、海から上がったら必ず塗り直すことを習慣にしましょう。
ただし、サンゴ礁に影響を与えない「リーフセーフ」と表示された日焼け止めの使用が推奨されています。一般的な日焼け止めに含まれる化学物質は、サンゴの白化現象を引き起こす原因の一つとされています。ハワイやパラオでは、サンゴに有害な成分を含む日焼け止めの使用が法律で禁止されているほどです。
シュノーケル中は気づきにくいですが、海水と運動で大量の水分が失われます。脱水症状や熱中症を防ぐため、シュノーケルの前後にはしっかりと水分補給をしてください。特に夏場は30分に1回程度、こまめに水分を取ることをおすすめします。海に入る前に500mlのペットボトルを用意しておくと安心です。
ニシ浜ビーチには日陰がほとんどないため、簡易テントや日傘があると休憩時に役立ちます。長時間ビーチで過ごす場合は、熱中症対策として帽子も必須です。

波照間島は石垣島からしか行けない離島で、アクセス方法が限られています。
船の運航状況や天候に左右されやすいため、旅行計画を立てる際は余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。ここでは石垣島からの行き方、予約方法、島内の移動手段、そしてシュノーケル時の安全に関する注意点をまとめました。
波照間島へは、石垣島の離島ターミナルから高速船で約60分から80分かかります。
運航会社は安栄観光が主で、1日3便(朝8時30分、昼11時50分、午後3時30分)が通常運航されています。片道料金は大人3,090円で、往復割引チケットを購入すると5,870円とお得になります。小学生は半額、未就学児は大人1名につき1名無料です。
注意が必要なのは、波照間航路は八重山諸島の中で最も欠航率が高いということです。石西礁湖の外側を通るため、外洋の波の影響を直接受けます。冬場は特に北風の影響を受けやすく、欠航になることも珍しくありません。日帰りの場合は帰りの便が欠航すると帰れなくなるため、宿泊での訪問をおすすめします。
火・木・土曜日と第2・第4金曜日には貨物船「フェリーはてるま」も運航しており、料金は片道1,540円と半額近く安いですが、所要時間は約2時間かかります。
高速船のチケットは、事前にオンライン予約するのが確実です。
安栄観光の公式ウェブサイトから予約でき、繁忙期は数週間前から満席になることもあります。特に夏休みやゴールデンウィークなどの繁忙期は、1ヶ月前から予約が埋まり始めます。朝一番の便は人気が高いため、早めの予約が必須です。
当日券も離島ターミナルで購入できますが、満席の場合は乗船できません。天候不良による欠航の際は、チケットは払い戻しまたは振替が可能です。乗船前には必ず身分証明書を提示する必要があるため、忘れずに持参しましょう。
波照間島には路線バスやタクシーがないため、レンタサイクルかレンタバイクが基本の移動手段です。
港周辺に複数のレンタルショップがあり、自転車は1日1,500円から2,000円程度、電動自転車は2,000円から2,500円程度でレンタルできます。原付バイクは1日3,000円程度で、普通免許があれば借りられます。
ニシ浜ビーチまでは港から徒歩圏内(約9分)ですが、島を一周する場合は自転車で2時間から3時間かかります。道にはアップダウンもあるため、体力に自信がない方は電動自転車や原付を選ぶとよいでしょう。レンタルは事前予約が安心です。宿泊施設によっては、無料または格安でレンタサイクルを提供しているところもあります。
安全にシュノーケルを楽しむために、いくつかの基本的なルールと注意点を守りましょう。
まず、必ず2人以上で海に入り、お互いに様子を確認し合うことが大切です。波照間島には監視員やライフセーバーがいないため、完全に自己責任となります。一緒に泳ぐ仲間と、定期的に手を振るなどして無事を確認し合いましょう。
体調が悪い時や飲酒後は絶対に海に入らないでください。また、満腹時や空腹時もシュノーケルは避けるべきです。海に入る1時間前までに軽く食事を済ませるのが理想的です。
サンゴには絶対に触れず、立たないようにしましょう。サンゴは触れると壊れてしまい、回復に何十年もかかります。また、サンゴの中には毒を持つ種類もあり、オニヒトデなどの危険生物も生息しています。見るだけにして、決して手を出さないことが鉄則です。
流れが速い場所や波が高い日は無理せず、浅瀬で楽しむか別の日に変更する勇気も必要です。万が一のために、携帯電話は防水ケースに入れて携帯しておくと安心です。緊急時は118番(海上保安庁)または119番に連絡してください。

波照間島のシュノーケルは、透明度抜群の「波照間ブルー」とウミガメとの出会いが魅力の特別な体験です。
ベストシーズンは4月から10月で、特に満潮時の晴れた日がおすすめ。ニシ浜ビーチを中心に、初心者から上級者まで楽しめるスポットが揃っています。遠浅で穏やかな海は、子供連れの家族にも最適です。
レンタル用品や設備も整っていますが、日焼け対策と安全管理は自己責任で行いましょう。石垣島からのアクセスは高速船で約60分と少し遠いですが、その分手つかずの美しい海が待っています。
波照間島は日本最南端の有人島という特別な場所で、ここでしか見られない景色と出会いがあります。サンゴ礁の保護に配慮しながら、ぜひ一度、波照間島の海中世界を体験してみてください。きっと一生の思い出になるはずです。
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