スタッフブログ
沖縄の離島・石垣島では、水平線から太陽が昇る幻想的な日の出を楽しめます。透明度の高い海、空に広がるグラデーション、静寂に包まれた早朝の風景。それらすべてが非日常の癒しを与えてくれるでしょう。
この記事では、石垣島で日の出を満喫できるおすすめスポットや時間帯、撮影のコツ、アクセス方法などを詳しくご紹介します。旅の始まりに、心が洗われるような絶景を体験してみませんか?
目次
石垣島で日の出を楽しむ際にまず知っておきたいのが、日の出の時間は季節によって大きく変わるという点です。また、沖縄本島よりさらに南西に位置する石垣島では、日本本土とは異なる「日の出の特徴」があります。
ここでは、旅行の計画に役立つ石垣島の日の出時刻の傾向と、その違いについて解説します。
石垣島は日本の最南端に近く、亜熱帯気候に属する島です。夏は日照時間が長く、冬は比較的短くなります。
たとえば、6〜7月の夏至の時期には、日の出は午前5時40分前後と非常に早いです。一方で、12月〜1月の冬至の時期には、日の出は午前7時30分前後まで遅くなります。
この時間差は約1時間50分にも及び、旅のスケジュールを組む上で非常に重要なポイントです。特に、朝日を目的としたアクティビティやツアーに参加する場合は、事前に時刻をチェックしておくことが欠かせません。
石垣島と本土は同じ日本標準時(JST)に属しているため、公式には時差はありません。しかし、東に位置する東京や大阪などの本土と比べると、石垣島では太陽が約1時間遅れて昇る感覚になります。
これは地理的に日本の標準子午線(東経135度)から約7度西にあるためで、たとえば東京で午前6時に太陽が昇っていても、石垣島ではまだ真っ暗ということもあります。
また、この「自然な時差」があるため、石垣島では朝がゆっくり始まり、夕方も遅くまで明るいのが特徴です。観光客にとっては、朝はゆっくり準備しやすく、夕方のアクティビティも長く楽しめるというメリットがあります。
以下は、石垣島の日の出時間の目安を月別にまとめたカレンダーです。旅行時期に合わせて参考にしてください。
月 | 日の出時間(目安) |
1月 | 7:25〜7:15頃 |
2月 | 7:10〜6:50頃 |
3月 | 6:45〜6:20頃 |
4月 | 6:15〜5:50頃 |
5月 | 5:50〜5:40頃 |
6月 | 5:40〜5:45頃 |
7月 | 5:45〜5:55頃 |
8月 | 5:55〜6:10頃 |
9月 | 6:10〜6:20頃 |
10月 | 6:20〜6:35頃 |
11月 | 6:35〜6:55頃 |
12月 | 6:55〜7:20頃 |
この時間帯は、山や建物などの地形によって多少の誤差が生じることがありますので、実際には旅行前に天気アプリや現地ツアー会社の最新情報を確認するのがおすすめです。
石垣島には、息をのむような日の出を望めるスポットが点在しています。特に東海岸沿いには、美しい水平線から太陽が昇る光景を遮ることなく楽しめる絶好のロケーションが多くあります。
ここでは、アクセスの良さや風景の特徴、混雑具合などをふまえながら、おすすめの7つの朝日鑑賞スポットを紹介します。
まず最初に紹介するのは、石垣島の東側に位置する代表的な日の出名所です。ここでは、多くの観光客や地元の人々が早朝に訪れ、水平線から昇る朝日を静かに見守ります。
石垣島を代表するビュースポットのひとつ。空港から車で約20分の距離にあり、観光の途中でも立ち寄りやすいロケーションです。標高があり視界が広く、太平洋を一望できるため、朝日が昇る瞬間はまさに絶景。
春から夏にかけては、展望台周辺にハイビスカスやブーゲンビリアが咲き、鮮やかな色彩と朝日のコントラストが写真映えします。駐車場・トイレ完備で、早朝でも安心して訪れられます。
市街地から歩いて行けるアクセスの良さが魅力の橋。橋の中腹あたりから東側の海が見渡せ、離島ターミナル周辺に宿泊している旅行者に人気の朝日スポットです。
海面に映る朝焼けと漁船のシルエットが重なる風景は、石垣島ならではの情緒を感じさせてくれます。自転車や徒歩でもアクセス可能なので、朝の散歩がてら訪れるのもおすすめです。
続いて、あまり観光ガイドには載っていないけれど、知る人ぞ知る朝日の名所を紹介します。混雑を避けて静かに朝を迎えたい方にぴったりです。
白保は美しいサンゴ礁が広がる集落で、白保海岸からは水平線から昇る太陽をダイレクトに見ることができます。特に潮の引いた朝には、潮だまりに朝焼けが映る幻想的な光景が広がります。
観光地化されすぎていないため、静けさの中で自然と向き合うことができます。付近にカフェやローカルなお店もあり、朝食スポットにも困りません。
石垣島の北東部に位置し、観光客の少ないエリアにある隠れた名所。海岸沿いは木々に囲まれており、木の間から差し込む朝日がまるで映画のワンシーンのよう。
夏には東の水平線上に雲がかかることもありますが、その雲が赤く染まる「朝焼けのグラデーション」は一見の価値あり。車でのアクセスが必須ですが、静かな朝を独り占めしたい方に最適です。
旅行者にとって重要なのが、「短時間でアクセスできる朝日スポット」。特に朝が苦手な方や、チェックアウト前に少しでも景色を楽しみたい方におすすめの場所を紹介します。
市街地から車で約10分。中国風の独特な墓所としても知られる唐人墓の周辺からは、海越しに昇る朝日と静かな景観が味わえます。
墓所の荘厳さと朝の静寂が相まって、心が落ち着く神秘的な時間を過ごせます。駐車スペースがあり、石垣島市街に滞在している人にはアクセスしやすい立地です。
石垣港の近くにある新しい海沿いの公園で、人工的に整備されておりベンチや芝生も完備。街中からのアクセスが非常に良く、散歩やジョギングの途中に立ち寄る人も多くいます。
朝日が昇る時間帯には、地元の人とすれ違うこともしばしば。旅先で地元の人々の日常と交わる、ローカル体験ができるのも魅力です。
最後に、フォトジェニックな朝日を狙う方におすすめの撮影スポットをご紹介します。三脚を持って早朝からスタンバイする人もいる、人気のビューポイントです。
石垣島最北端に位置する灯台。ここからの景色はまさに絶景で、断崖絶壁の上から太平洋を一望できる圧倒的な開放感があります。
朝日とともに、青く透明な海が徐々にオレンジに染まっていく光景は、感動的です。
観光スポットとしても人気ですが、早朝は人も少なく、静けさの中でシャッターチャンスを待つ特別な時間を過ごせます。駐車場から徒歩5分程度の距離も嬉しいポイント。
ただ朝日を眺めるだけでなく、石垣島では日の出の時間帯を活かしたアクティビティや体験ツアーも豊富に用意されています。SUPやカヤック、ヨガなど自然と一体になれるものから、元旦限定の初日の出プランまで、多様なスタイルで石垣の朝を満喫できます。
ここでは、特に人気のある3つのアクティビティをご紹介します。
石垣島の朝をダイナミックに楽しむなら、サンライズSUP(スタンドアップパドルボード)やカヤックツアーがぴったりです。静かな海に漕ぎ出して、海上から朝日が昇る瞬間を迎える体験は、まさに「非日常」。初心者でも参加できるツアーが多く、インストラクターが丁寧にサポートしてくれるため安心です。
特に人気の開催地は宮良川や名蔵湾などの内湾エリア。風が穏やかな朝方は水面が鏡のようになり、空のグラデーションが美しく反射します。
SUPの上で座ってリラックスしたり、カヤックに揺られながら朝日を待つ時間は、石垣島の大自然を全身で感じられる贅沢なひととき。ツアー終了後には軽食や温かいドリンクが付くプランもあります。
もう少し静かに、そして心身ともにリフレッシュしたい方には、サンライズヨガや早朝のリトリートプログラムが人気です。玉取崎や白保ビーチなど、開放的な自然の中で行う朝のヨガは、深い呼吸とともに心が整う感覚を味わえる特別な体験です。
講師は英語対応が可能なインストラクターも多く、外国人観光客の参加も目立ちます。中にはアーユルヴェーダや瞑想と組み合わせたプログラムもあり、旅の中で自分と向き合う時間を求める人にぴったりです。
朝日を浴びながらのストレッチや瞑想は、自律神経のリズムを整える効果もあり、旅の疲れをリセットしてくれるでしょう。予約制の少人数制が多いので、気になる方は前日までの申し込みがおすすめです。
お正月に石垣島を訪れる方におすすめなのが、元旦限定の「初日の出」特別プランです。ホテルやツアー会社が用意するこのプランでは、人気スポットへの送迎付き朝日鑑賞や、琉球音楽の生演奏とともに楽しむイベントなど、島らしい演出が施されたものもあります。
たとえば、川平湾での初日の出カヤック体験や、灯台周辺での振る舞い酒・年越しそば付きプランなどが毎年人気を集めています。地元の人々と一緒に朝日を拝みながら新年のスタートを祝う体験は、一生の思い出になること間違いなしです。
ただし、元旦の朝は例年混雑しやすいため、早めの予約が必須です。宿泊施設での特別企画も多く、元旦限定のお雑煮や初詣ツアーなどもセットで楽しめるプランもあります。
石垣島で日の出を最大限に楽しむためには、服装・持ち物・移動手段・天候のチェックなど、いくつかの準備が欠かせません。特に早朝の時間帯は暗く、観光地としてのインフラも整いきっていない部分があるため、安全面や快適さを意識した対策が重要です。
ここでは、事前に知っておきたい準備ポイントと注意点を解説します。
石垣島は温暖な気候とはいえ、早朝は季節によって冷え込むことがあります。特に冬季(12〜2月)は風が強くなるため、薄手のウィンドブレーカーやフリースなど羽織れるものを準備しておくと安心です。
春〜夏の朝は比較的暖かいですが、海辺では湿気と朝露で足元が濡れることもあるため、防水性のある靴やサンダル、ビーチサンダルなどが便利です。また、日の出を待つ時間帯は暗いため、懐中電灯やスマホのライト機能を使って足元を照らすことをおすすめします。
そのほか、以下の持ち物があると安心です:
写真撮影を目的とする場合は、三脚とレンズの曇り止め対策もお忘れなく。
日の出を見に行くには、多くの場合早朝5時〜6時台に現地へ到着する必要があります。そのため、事前に移動手段をしっかり計画しておくと良いでしょう。
なお、公共バスは始発が遅いため、バスでの日の出観賞はほぼ不可能と考えた方がよいでしょう。
せっかく早起きしても、曇りや雨で朝日が見られないこともあります。そのため、前日の夕方や当日の早朝には、以下のような方法で天候を確認しておきましょう。
また、多少の雲がかかっていても、雲の切れ間から射す「朝焼け」や「光芒(こうぼう)」が見られる場合もあるので、天気が100%晴れでなくてもあきらめないことが肝心です。
日の出を見終えたあとの時間も、石垣島では魅力的な体験がたくさんあります。朝の静けさが残るうちに、美味しい朝食を楽しんだり、朝の光が美しい観光地を訪れたりと、“朝活”としての観光プランを充実させるのがおすすめです。
ここでは、日の出後の時間をより豊かにする過ごし方を3つの視点でご紹介します。
朝日を堪能したあとは、島ならではの朝ごはんで身体を目覚めさせましょう。石垣島には、朝7時台から営業しているカフェや地元の食堂があり、地元食材を活かした朝食が楽しめます。
石垣牛のおにぎりやアーサ(あおさ)入り味噌汁など、地元食材を使った優しい味わいの朝定食が人気。朝8時から営業しており、日の出を見終えたあとにちょうど良いタイミングで立ち寄れます。
昔ながらの製法で作られるゆし豆腐の専門店。6時半から営業しており、**島豆腐とご飯、小鉢がついた「ゆし豆腐定食」**は、地元の人にも愛される朝食メニュー。ヘルシーで体にも優しく、旅の疲れを癒してくれます。
市街地近くにある人気のベーカリーカフェ。石垣島産の黒糖や塩を使ったパンが並び、テイクアウトして海辺で朝食を楽しむのもおすすめ。7:00開店と早めなので、朝活派にはぴったりのカフェスポットです。
朝の空気が清らかなうちに、人が少ない静かな時間帯に巡る観光地は格別です。特に混雑を避けたい人気スポットや、朝の光でより美しさが増すエリアを狙うのがポイントです。
石垣島を代表する景勝地。昼間は多くの観光客で賑わいますが、朝8時前なら人影もまばらで、静かな湾を独り占めできます。湾のグラスボートは9時頃から運航開始のため、待ち時間に展望台から写真を撮るのもおすすめです。
市街地近郊に広がる広大な自然公園で、展望台や遊歩道が整備されています。朝の時間帯は気温が低いため、散策しやすく、野鳥のさえずりや朝露に濡れた緑が美しい空間を演出します。サイクリングコースもあるため、朝の運動にもぴったりです。
釣りスポットや干潟観察の穴場として知られるエリア。日の出を見終えてから訪れると、干潮時の潮だまりに多くの海の生き物が現れることもあり、家族連れや自然好きの方に人気です。
日の出後から午前中にかけての時間を活用すれば、石垣島の主要観光を効率よく巡ることも可能です。特に帰りの飛行機が午後便の場合などは、短時間でも満足度の高いプランが立てられます。
・5:45 日の出鑑賞(玉取崎展望台)
・7:00 ゆし豆腐の朝ごはん(とうふの比嘉)
・8:00 川平湾で展望&散策
・9:30 バンナ公園で展望台散策または野鳥観察
・11:00 市街地に戻ってお土産購入・カフェタイム
このように、午前中だけで2〜3か所を効率的に回ることが可能です。タクシーやレンタカーがあればさらに自由度が高まり、自分好みの“朝活旅”が叶います。
石垣島の日の出は、島ならではの自然美と静けさが調和した、忘れられない光景です。南ぬ浜町緑地公園や真栄里ビーチ、伊原間サビチ洞など、各スポットにはそれぞれ異なる魅力があり、早朝ならではの神秘的な体験ができます。
旅行日程に余裕があるなら、日の出時間に合わせて早起きして訪れてみるのがおすすめです。撮影を楽しむ方は、事前に天気予報や方角を確認し、準備を整えておきましょう。
旅の始まりを彩る一日の始まり。石垣島の日の出は、心に深く刻まれる特別な時間を提供してくれるはずです。
ご予約はこちらからどうぞ