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石垣島の港完全ガイド|離島ターミナルのアクセスから各島への行き方まで

石垣島は、八重山諸島をめぐる離島観光の拠点として多くの旅行者に利用されています。その中心となるのが「石垣港離島ターミナル」。

本記事では、ターミナルの基本情報から各離島へのアクセス方法、フェリーの予約・料金システム、周辺の観光・グルメスポットまで、石垣島の港を活用した旅を徹底ガイドします。

初めての方でも安心して離島巡りを楽しめるよう、実用的な情報を網羅していますので、ぜひ旅の計画にお役立てください。

石垣島の港と離島ターミナルの基本情報

石垣島観光の玄関口となる石垣港離島ターミナルは、八重山諸島の各離島へと向かう船の発着拠点として機能しています。

ここでは、石垣島の港と離島ターミナルの基本情報について解説します。

石垣港離島ターミナルとは

石垣港離島ターミナルは、八重山諸島の海の玄関口として1995年に開業した施設です。正式名称は「石垣港離島ターミナル」で、地元の人たちからは単に「離島ターミナル」と呼ばれています。

このターミナルは、石垣島から竹富島、西表島、小浜島、黒島、波照間島、鳩間島などの離島へと向かうすべてのフェリーや高速船が発着する場所です。1日に約50便の船が運航しており、年間約100万人の観光客が利用する沖縄県内でも屈指の規模を誇る離島ターミナルとなっています。

ターミナル内は清潔で近代的な設備が整っており、初めて訪れる観光客でも迷うことなく利用できるよう、分かりやすい案内表示が設置されています。

ターミナルの場所とアクセス方法

石垣港離島ターミナルは、石垣島の中心市街地から徒歩約10分の便利な立地にあります。住所は沖縄県石垣市美崎町1番地で、石垣市の商業中心地である美崎町エリアに位置しています。

新石垣空港からターミナルまでは車で約30分、路線バスを利用する場合は「系統4番・空港線」で約45分となります。バス料金は大人540円で、1日に約10便運行しています。タクシーを利用する場合は約3000円が目安です。

市街地からのアクセスは非常に良好で、石垣市役所や商店街から歩いてすぐの距離にあります。徒歩圏内にホテルや飲食店も多数あるため、宿泊先からも気軽に足を運べる立地となっています。

営業時間と駐車場情報

石垣港離島ターミナルの営業時間は午前6時30分から午後6時30分までです。ただし、季節や運航状況により時間が変更される場合があります。早朝便や夕方便を利用する際は、事前に最新の営業時間を確認することをおすすめします。

駐車場はターミナル隣接の有料駐車場が利用できます。料金は1時間100円、1日最大料金は600円と良心的な設定です。約300台の駐車が可能で、夏場の繁忙期でも比較的余裕があります。

また、ターミナルから徒歩3分圏内には複数の民間駐車場もあり、1日500円程度で利用できます。長期滞在の場合は、これらの民間駐車場を利用するとより経済的です。

ターミナル内の施設とサービス

ターミナル内には観光客の利便性を考慮した充実した施設とサービスが揃っています。1階には各運航会社のチケット売り場と待合室、コインロッカー、売店があります。

2階には展望デッキが設置されており、石垣港の美しい景色を眺めながら船の到着を待つことができます。また、授乳室や多目的トイレも完備されており、小さなお子様連れの家族でも安心して利用できます。

売店では石垣島や八重山諸島の特産品、お土産、軽食、飲み物などを購入できます。特に、石垣島産の黒糖や海ぶどう、ちんすこうなどの定番土産は種類が豊富です。コインロッカーは小型300円、大型500円で、荷物を預けて身軽に離島観光を楽しむことができます。

石垣島の港からフェリーで行ける離島と行き方

石垣港離島ターミナルからは、個性豊かな8つの離島へとアクセスすることができます。それぞれの島には独特の魅力があり、所要時間や運航頻度も異なります。効率的な離島巡りを楽しむために、各島への行き方をしっかりと把握しておきましょう。

竹富島への行き方と所要時間

竹富島は石垣島から最も近い離島で、高速船で約10分というアクセスの良さが魅力です。1日に約20便が運航しており、朝8時から夕方5時まで約30分間隔で船が出ています。

運賃は片道大人600円、往復1150円となっています。小学生は半額、幼児は大人1名につき1名無料です。竹富島は日帰り観光に最適な島で、赤瓦の古民家とサンゴの白砂道で有名な沖縄の原風景を楽しむことができます。

船は安栄観光と八重山観光フェリーの2社が運航しており、どちらも同じ運賃設定です。繁忙期でも比較的席に余裕があるため、当日券での利用も可能ですが、確実に座席を確保したい場合は事前予約がおすすめです。

西表島への行き方と所要時間

西表島へは大原港と上原港の2つの港にアクセスできます。大原港へは高速船で約35分、上原港へは約45分の航程です。どちらの港を選ぶかは、島での観光プランによって決めることができます。

大原港行きは1日約8便、上原港行きは約6便が運航しています。運賃は大原港まで片道1540円、上原港まで1570円です。西表島は沖縄県で2番目に大きな島で、マングローブカヤックやトレッキングなどのアクティビティが充実しています。

注意点として、冬場の北風が強い時期(12月から3月)は上原港便が欠航することがあります。その場合は大原港に寄港し、島内バスで上原地区まで移動することになります。事前に運航状況を確認しておくことが大切です。

小浜島・黒島への行き方と所要時間

小浜島へは高速船で約25分、黒島へは約30分でアクセスできます。小浜島はNHK朝ドラ「ちゅらさん」の舞台として有名になった島で、のどかなサトウキビ畑の風景が印象的です。

小浜島行きは1日約8便、黒島行きは約6便が運航しています。運賃は小浜島まで片道1220円、黒島まで1220円です。両島とも比較的小さな島なので、レンタサイクルでの観光が人気です。

黒島は「ハートアイランド」とも呼ばれ、牛の数が人口の10倍以上という牧歌的な島です。美しいビーチと素朴な島の雰囲気を楽しむことができます。どちらの島も日帰り観光が可能ですが、ゆっくりと島時間を楽しみたい方は宿泊もおすすめです。

波照間島・鳩間島への行き方と所要時間

波照間島は日本最南端の有人島として知られ、石垣島から高速船で約60分の距離にあります。1日2-3便の運航で、運賃は片道2490円とやや高めですが、その分特別感のある体験ができます。

波照間島の最大の魅力は、日本一美しいとされるニシ浜ビーチと、南十字星が見える星空観測です。ただし、海況により欠航することも多いため、滞在日数に余裕を持った計画が必要です。

鳩間島へは約45分の航程で、1日2便の運航です。運賃は片道2060円となっています。人口約50人の小さな島で、手つかずの自然と静寂を求める方に最適です。シュノーケリングスポットとしても人気が高く、透明度抜群の海を楽しむことができます。

石垣島港のフェリー予約と料金システム

離島観光を計画的に楽しむためには、フェリーの予約システムと料金体系を理解しておくことが大切です。繁忙期と閑散期で予約の取りやすさが大きく変わるため、適切な予約方法を選択しましょう。

フェリーチケットの予約方法

石垣島港のェリーチケット予約は複数の方法があります。最も便利なのは各運航会社の公式ホームページからのオンライン予約で、24時間いつでも予約・変更が可能です。

安栄観光は「安栄観光オンライン予約システム」、八重山観光フェリーは「やいま号予約システム」を運営しています。予約時には氏名、電話番号、利用便、人数を入力し、クレジットカードまたはコンビニ決済で支払いを完了させます。予約完了後に送られる予約番号を当日ターミナルで提示してチケットを受け取ります。

電話予約も可能で、安栄観光(0980-83-0055)、八重山観光フェリー(0980-82-5010)で受け付けています。営業時間は午前7時から午後6時までです。当日券はターミナルの各運航会社窓口で購入できますが、繁忙期は売り切れの可能性もあります。

運賃料金と割引制度

石垣島港発の離島航路は距離に応じた運賃設定となっています。最も近い竹富島が往復1150円、最も遠い波照間島が往復4980円という価格帯です。小学生は大人料金の半額、幼児(3歳未満)は大人1名につき1名無料となっています。

お得な割引制度として、「アイランドホッピングパス」があります。これは3日間有効で4島まで乗り放題のパスで、料金は5500円です。3島以上を巡る予定がある場合は、個別購入よりも大幅に安くなります。

また、往復券は片道券の1.9倍の料金設定で、実質的に片道分が10%割引となります。日帰り観光の場合は往復券の購入がお得です。団体割引(15名以上)では10%割引が適用されるため、グループでの旅行時は活用しましょう。

当日券と事前予約の違い

当日券と事前予約には明確なメリット・デメリットがあります。当日券のメリットは、天候や体調に応じて柔軟にスケジュールを変更できることです。一方、繁忙期(7-9月、年末年始、GW)は満席になる可能性があります。

事前予約のメリットは、確実に希望の便を利用できることと、オンライン予約では座席指定が可能なことです。特に窓側の席や船の前方席は人気が高く、事前予約でないと確保が困難です。

ただし、事前予約にはキャンセル料金が発生する場合があります。出発24時間前までのキャンセルは手数料200円、当日キャンセルは50%、無連絡キャンセルは100%の料金がかかります。天候による欠航の場合は全額返金されるため、安心して予約できます。

キャンセルと変更の手続き

予約の変更・キャンセルはオンラインまたは電話で手続きが可能です。オンライン予約の場合は、予約番号とメールアドレスを入力して変更・キャンセル画面にアクセスできます。

変更手数料は1回につき200円で、出発時刻の2時間前まで受け付けています。同日内の便変更であれば、差額の支払いまたは返金で対応されます。異なる日程への変更は、いったんキャンセルして新規予約する形となります。

悪天候による欠航時の対応も充実しています。欠航が決定した場合は、登録したメールアドレスに自動通知が送られ、全額返金または他日への振替が選択できます。台風シーズン(6-10月)は欠航の可能性もあるため、余裕を持った日程計画がおすすめです。

石垣島港の運航会社と船舶情報

石垣島港では主要な2つの運航会社が離島航路を運営しており、それぞれに特色があります。利用する船舶の種類や設備、サービス内容を把握して、快適な船旅を楽しみましょう。

八重山観光フェリーの特徴

八重山観光フェリーは1972年創業の老舗運航会社で、地元では「やいま」の愛称で親しまれています。安全運航を最優先とし、熟練した船長と乗組員による質の高いサービスが評価されています。

主力船舶の「ぱいじま」「いるもて」は、定員120名クラスの高速船で、冷暖房完備の快適な客室を備えています。座席は全席指定制で、窓側席と通路側席を選択できます。船内にはトイレ、自動販売機、荷物置き場が設置されており、長距離航路でも快適に過ごせます。

八重山観光フェリーの特色は、地元密着のきめ細かなサービスです。乗船時には乗務員が島の見どころや注意事項を案内してくれ、初めて離島を訪れる観光客にも親しみやすい雰囲気を作っています。また、荷物の多い乗客には積み込みのサポートも行っています。

安栄観光の特徴

安栄観光は1977年設立の運航会社で、石垣島港の離島航路では最も便数が多く、利便性の高さが魅力です。現代的で洗練されたサービスを提供し、特に観光客からの支持を集めています。

主力船舶「かりゆし」「美ら海」シリーズは、定員100-150名の新しい高速船で、広々とした客室と大きな窓が特徴です。全席にUSB充電ポートが設置されており、スマートフォンやタブレットの充電も可能です。

安栄観光の最大の特徴は、オンラインサービスの充実です。予約システムが使いやすく、座席指定、オンライン決済、電子チケットなど、デジタル化が進んでいます。また、船内Wi-Fiサービスも提供しており、移動時間を有効活用できます。

運航スケジュールと時刻表

両社の運航スケジュールは季節によって変動します。夏季(4-10月)は観光需要の増加に合わせて増便され、冬季(11-3月)は減便される傾向があります。最新の時刻表は各社のホームページで確認できます。

竹富島行きは両社合わせて1日約20便、30分間隔での運航が基本です。西表島行きは大原港便が8便、上原港便が6便程度で、朝7時から夕方5時台まで運航しています。

繁忙期の臨時便も設定されており、夏休み期間やゴールデンウィークには通常より多くの便が運航されます。ただし、臨時便は事前告知なしに設定される場合もあるため、当日ターミナルでの確認がおすすめです。メンテナンス等により運休する便もあるため、出発前の最終確認は必須です。

悪天候時の運航状況

八重山地方の海は季節風や台風の影響を受けやすく、悪天候時の運航判断が旅行計画に大きく影響します。両社とも安全を最優先とし、波高2.5メートル以上、風速15メートル以上で欠航判断を行います。

特に冬季(12-3月)の北風が強い日は、西表島上原港便が欠航になることが多くあります。この場合、大原港経由で島内バス移動となるため、所要時間が1時間程度延びます。上原地区への宿泊予定がある場合は、余裕を持った到着時間の設定が必要です。

台風接近時は24-48時間前から全便欠航となることもあります。欠航情報は各社のホームページ、電話音声案内(安栄観光0980-83-0055、八重山観光フェリー0980-82-5010)で確認できます。欠航時の全額返金や振替対応も整備されているため、安心して予約できます。

石垣島港周辺の観光スポットとお楽しみ

石垣港離島ターミナル周辺は、石垣島観光の中心地として多彩な魅力が集まっています。フェリーの待ち時間や離島観光の前後に、効率的に石垣島の魅力を満喫することができる立地の良さが自慢です。

ターミナル周辺のお土産ショップ

ターミナル周辺には八重山諸島の特産品が揃うお土産ショップが充実しています。ターミナル内の「八重山物産館」では、石垣島産の黒糖、海ぶどう、島唐辛子泡盛などの定番土産から、ここでしか手に入らない限定商品まで幅広く取り扱っています。

徒歩3分の「ユーグレナモール」は石垣島最大のアーケード商店街で、約40店舗が軒を連ねています。沖縄の伝統工芸品「やちむん」や島の織物「ミンサー」、オリジナルTシャツなど、個性的なお土産を見つけることができます。

特におすすめは、石垣島産パイナップルを使ったスイーツです。「パイナップルハウス」では搾りたてのパイナップルジュースや、島バナナと組み合わせたスムージーが人気です。日持ちする商品も多数あるため、旅行最終日のお土産購入にも便利です。

港近くのグルメスポット

石垣港周辺は八重山グルメの宝庫として知られています。ターミナルから徒歩5分の「美崎町グルメストリート」には、地元の名店が集中しています。

「そば処 竹の子」では、八重山そばの元祖とされるあっさりとした豚骨ベースのスープを味わえます。細めの麺と軟骨ソーキの組み合わせは、沖縄そばとは一味違う八重山地方独特の味です。営業時間は11時から19時で、昼食時は行列ができることもあります。

「炭火焼肉やまもと」では、石垣牛のステーキや焼肉を堪能できます。A5ランクの石垣牛は柔らかな食感と上品な脂の甘みが特徴で、一度味わうと忘れられない美味しさです。ランチタイムには比較的リーズナブルなステーキ定食も提供されています。

海鮮料理なら「魚真」がおすすめです。その日の朝に水揚げされた地魚を使った刺身定食や魚汁は、新鮮な島の海の幸を存分に楽しめる逸品です。

市街地観光との組み合わせ方

石垣港を拠点とした効率的な観光プランを立てることで、限られた時間でも石垣島の魅力を最大限に味わうことができます。午前中に離島観光、午後に市街地観光という組み合わせが人気です。

竹富島日帰りツアーの場合、朝9時の便で出発し15時の便で戻ると、その後市街地での観光やショッピングを楽しめます。公設市場では島の新鮮な食材を見学でき、夕方からは居酒屋街で島酒と郷土料理を満喫できます。

観光バスツアーとの組み合わせも効果的です。川平湾や玉取崎展望台などの島内名所を巡る半日ツアーと、離島観光を組み合わせることで、石垣島と離島の両方の魅力を1日で体験できます。

レンタカーを利用する場合は、港の駐車場に車を停めて離島観光に出かけ、帰島後にドライブ観光を楽しむプランがおすすめです。夕日の美しい西海岸ドライブは、離島での体験と合わせて思い出深い一日となります。

空港からのアクセス方法

新石垣空港から石垣港離島ターミナルへのアクセスは複数の選択肢があり、予算や時間に応じて最適な方法を選べます。最も便利なのはタクシーで、所要時間約30分、料金は3000円程度です。

路線バス「系統4番・空港線」は最も経済的な選択肢で、料金は大人540円です。1日約10便の運行で、所要時間は約45分となります。大きな荷物がある場合は、バス車内の荷物置き場を利用できます。

レンタカーの場合は、空港で手続きを済ませてから港まで約30分のドライブです。港周辺の駐車場料金は1日600円程度で、離島観光中も安心して駐車できます。石垣島内の観光も予定している場合は、レンタカーが最も自由度の高い移動手段となります。

乗合タクシーサービスも利用でき、他の乗客とシェアすることでタクシー料金を抑えることができます。1人当たり1000円程度で、事前予約が必要ですが経済的で便利な選択肢です。

まとめ:石垣島の港を活用した離島観光

石垣島港離島ターミナルは、八重山諸島の美しい離島群への玄関口として、観光客にとって欠かせない施設です。竹富島の赤瓦集落、西表島のマングローブ、波照間島の絶景ビーチなど、それぞれ異なる魅力を持つ離島への冒険は、すべてこの港から始まります。

効率的な離島観光を楽しむためには、事前の情報収集と計画が大切です。各島への所要時間や運航スケジュール、料金体系を理解し、天候や季節を考慮した柔軟なプランを立てることで、より充実した旅行体験が可能になります。

2つの運航会社はそれぞれに特色があり、オンライン予約システムの活用により、スムーズなチケット購入と座席確保ができます。繁忙期の予約や悪天候時の対応も充実しているため、安心して離島観光を計画できます。

港周辺の豊富な観光スポットとグルメは、離島観光と組み合わせることで、石垣島滞在をより豊かなものにしてくれます。海の玄関口としての利便性を最大限に活用し、八重山諸島の自然と文化を存分に味わう素晴らしい旅をお楽しみください。

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